タトゥー除去の方法は?やり方・レーザー・切除について

タトゥー除去には大きく分けて2つの治療方法があります。

レーザーにより色素を破壊するレーザー除去と、皮膚を切除して縫い合わせる切除法の3つです。

どちらの治療方法ができるかは、あなたのタトゥーの状態によって変わります。
色数が多い場合は切除法になる可能性が高いです。

ここでは、レーザー除去や切除法はそれぞれどんなタトゥーに適しているのかなど、詳しくご紹介します。

タトゥー除去の条件は?

タトゥーを除去する際に、人によってどの程度まで綺麗にできたらいいのかという条件が違います。
また、いつまでに消したいなどの条件も違います。

タトゥー除去において、まずはどの条件が必要なのかを考えましょう。

傷跡

タトゥーを除去した際に、傷跡は必ず残ります。
レーザー治療が成功すれば、分からない程度の傷跡で済む場合もあります。

期間

タトゥー除去をするきっかけが結婚や就職だった場合、ほとんどがいつ頃までに消したいなどの希望があります。
レーザーでの除去は時間がかかり、切開による除去は時間はかかりません。
どちらの治療方法を選ぶにしても治療プランについては入念に確認しておきましょう。

バランスを取って条件を決める

タトゥーを除去するなら誰もが傷跡は残したくありません。
時間や傷跡のことを踏まえて、クリニックで専門医と相談しましょう。

傷跡が残らないのはどっち?

どちらの方法にもメリットとデメリットがあります。
まずは傷跡について比べてみましょう。

レーザー除去

  • 傷跡が残りにくい
  • 消せる色が限られている
  • 消すまでに時間がかかる

切除法

  • 傷跡が残る
  • どんな色でも消せる
  • 少ない回数で除去できる

レーザー除去のほうが傷跡は残りにくいですが色が限られていて時間がかかるということです。
しかし、タトゥーを除去するからには傷跡が残らないように希望する人がほとんどです。

まずはあなたのタトゥーがレーザー除去で対応できるのかを確認しましょう。
では、レーザー除去がどのような施術方法なのかご紹介します。

レーザーでのタトゥー除去

レーザー除去

レーザー除去の中でも、レーザーの種類によって効力が変わります。
レーザー除去は一回で消しきれないことがほとんどで、多くの場合は数年間で治療回数を重ねてタトゥー除去をします。

レーザー除去は治療後のアフターケアがとても大事な治療法です。

タトゥーレーザーの種類

レーザーでの治療は一般的に範囲の広いタトゥーに有効的と言われています。

それは、後ほどご紹介する切除法が皮膚を切って縫い付ける手法だからです。
広い範囲を切ることはできませんので広い場合はレーザー除去が向いています。

もちろん、ワンポイントなどの小さいタトゥーでもレーザーで除去することができます。

ヤグレーザー以上のスペックであれば年少リングや鑑別三つ星などの除去も可能です。

ピコレーザー

ピコレーザーは今まで消すことができなかった色のタトゥーにも反応するようになりました。
そのため、今まで色数が多くてタトゥー除去を諦めていた人でも施術が可能です。

今までのレーザーでは赤や緑の除去は難しいとされていましたが、ピコレーザーであれば少ない回数で除去が可能です。

QスイッチYAGレーザー(ヤグレーザー)

照射の効果がある色が、黒や青などの暗めのものにしか効きません。
赤などの色が入った場合、ヤグレーザーでの除去は不可能です。

また、深さによっても施術可能か決まります。
ヤグレーザーの中でも種類があり、照射の深さが変わります。

  • Qスイッチアレキサンドライトレーザー
  • Qスイッチルビーレーザー
  • 半波長QスイッチYAGレーザー

ヤグレーザーが最も深い照射距離があり、1.064ナノメートルの深さまで照射することができます。
色が濃いものや、深いものでも対応できる場合が多く、レーザーを使うクリニックではほとんどが完備しています。

スペクトラ

スペクトラはヤグレーザーが進化したもので、ピコレーザーとヤグレーザーの間にあるものです。

スペクトラのレーザー照射部分のヘッドはフラットになっているので均一に照射することができます。
ヤグレーザーは1点集中型ですので照射部分から離れると効果が薄れるというデメリットがありましたが、スペクトラは均一に照射できるため、ムラができません。

レーザー除去のメリット

この治療の場合は正常な皮膚にダメージを与える事なく、あなたの肌に入っている色素だけを破壊します。
ですので傷跡が残りにくい治療の一つとして多くの人に知られています。
傷跡が残りにくいというのが最大のメリットです。

レーザー除去のデメリット

傷跡が残りにくいならレーザーで施術したい。だれもがそう考えます。
ではレーザー除去によるデメリットはなんなのでしょうか?
レーザーでは肌に入っている色素に対して攻撃する効果がありますが、他の治療法とは違い、治療に時間がかかってしまいます。それは感覚を開けて複数回の治療を受ける必要があるからです。
またレーザーでは上に挙げた色以外の特殊な色には反応しないことがあります。また、色が入り込んでいる深さが深すぎるとレーザーが色素まで届かないということも稀に起こります。
色素の種類でいうと金属系の色素に反応しない場合もありますので、タトゥーを入れてくれた人に一度問い合わせてみるのもいいでしょう。

傷跡はどれくらい残るの?

タトゥー除去をするにあたって最も大事な問題の一つです。
レーザー除去ではしっかりと適切な治療を行えば傷跡が残る事はほとんどありません。
期待して臨みましょう!

レーザー除去の治療期間

刺青の場合は色素の深さが深いため約2〜3ヶ月間隔で5〜6回の治療が必要となる場合もあります。
他の治療法とは異なり少し時間がかかります。

一回の施術にかかる時間

施術時間は面積によって異なりますが数分程度のものから大きなものになると1時間以上かかる場合もあります。
担当の医師にしっかりと確認を取りましょう。

切開によるタトゥー除去

切開によるタトゥー除去は、切除法や切除縫縮、切除縫合術、切除縫縮法とも呼ばれています。
切除したいタトゥーの部分の皮膚を切り、切除部分を縫い合わせる外科的治療方法です。

傷跡は残りますが、短期間でほとんどのタトゥーに対応することができます。

切開によるタトゥー除去を希望する人の多くは、タトゥーを除去し終えるまでの期限が短い人です。
例えば、結婚式が半年後に控えているから、それまでにタトゥーを消したい場合などです。

切除手術をすれば、ほとんどの場合が一回でタトゥーを除去することができます。

切開による除去の特徴

切除法は、施術回数が少ないのが一番の利点です。
施術部位にもよりますが、一度の切除手術で消しきれない場合は、複数回に分けて除去します。
これを分割除去といいます。

背中一面の場合には分割切除とレーザー除去を組み合わせたコンビネーション治療も効果的です。

切開による除去のメリット

短時間で確実に除去することが可能です。
またタトゥーの色に関係なく除去することができるので、レーザーでの除去が深野う名場合はこの方法になるでしょう。
またレーザーに比べるとかなり回数が減る事になりますので短期間での除去が必要な場合にも適しているといえます。

切開による除去のデメリット

この施術方法ではどうしても傷跡が残ってしまいます。
しかしその傷跡も薄く一本の線が残る程度ですので、切り傷のような跡になると考えてください。
縫い合わせることになるのでケガの跡に似たようなものになります。

切開による除去の効果

タトゥーでもワンポイントやハガキサイズ程度の小さいものであれば一度で消すことも可能です。
本当にすぎにでも消したいということもあると思います。
レーザーでの除去とどちらがいいのか、クリニックの方としっかりと相談して後悔のないように施術しましょう。
また、大きいサイズのものは何度かに分けて切除することで術後の仕上がりもよくなってきます。
クリニック側の負担にもならないよう、しっかりとスケジュールの確認をとるようにしましょう。

切開による除去の施術時間

この施術方法もレーザーと同様30分程度から一時間以上かかる場合もあります。これもあなたのタトゥーのサイズ次第ですので担当の医師にしっかりと確認を取っておきましょう。

植皮法

植皮法とは、皮膚移植・植皮する施術法です。
タトゥーがない部分からタトゥーを除去したい部分へ皮膚移植します。

最大のデメリットは、移植する際にタトゥーがない部分にも傷あとが残るということです。